「兵庫経協」2023夏号

ありがとうございます。これもひとえに、お取引 先様ならびに関係各位の皆様の永年にわたる温か いご支援の賜物であると心より感謝を申し上げます。 当社は1923年に創業者の髙田間治が神戸市林田 区(現長田区)に建っていた四軒屋の1軒を買い 取って事務所兼作業所とした上で、購入した活版 印刷機1台を土間に据え付け、製粉用の袋への印 刷を始めたことが商売のスタートでした。当時、 全国ゴム製品生産額に占める兵庫県の生産割合は 40%ほどあり、その中でも西神戸地区はゴム靴製 造の発展が顕著でありました。当時の長田区界隈 の地場産業はゴム長靴であり、それらの輸出貿易 が盛んになるにつれてゴム長靴を入れる袋の印刷 の仕事も増え、その後、運動靴やテニス靴の製造 輸出が盛況を迎える中、ゴム靴を入れる紙箱の仕 事も手掛けるようになり、紙箱製造の設備を整え ながら、「ハコ屋」すなわち紙器加工業者としての 基盤を確立していきました。 100年の歴史の間で社名は創業時の「髙田印刷所」 から3回変わっており、1993年の創業70周年に現在 の社名に変更しました。カートン(CARTON:紙 箱)のフランス語読みとなる「カルトン」と「ⅰ」で 始まる7つのコンセプトを組み合わせた造語になり ます。idea(創造)・information(情報)・innovation (革新)・imagination(想像)・intelligence(知力)・ independence(自主自立)そして(愛)です。 Q1. Q2. 創業100周年おめでとうございます。まずは、100年前のお話を聞かせてください。 特徴的な貴社の社名の由来についてお伺いしてよろしいでしょうか? 会社概要 我々が生産する紙箱に使われる紙は、一般に白 板紙と呼ばれている厚手の紙になります。表層に 晒パルプ、中裏層は多くの古紙が使用されており、 品種にもよりますが一般的なコート白ボールです と古紙比率は約90%になります。このようにもと もと環境配慮型のリサイクル原料を扱っており、 さらには「脱プラ」の潮流が高まっている中、環 境負荷がより少ない紙箱の製造に寄与することで 持続可能な社会発展に貢献しています。具体的な 環境への取組としては、2019年にFSC-COC認証 を取得。これは持続可能な森林保全を目的とした 制度で、認証企業は適切に管理された森林から産 出された木材を使用した紙箱にFSCマークを印刷 することが出来るため、消費者もFSCマークのつ Q3. 貴社のSDGsに対する考え方や取組みについてお聞かせください。 代表取締役社長 髙田 康弘 Interview 本 社:神戸市中央区中町通2-2-18 愛幸ビル7F 資本金:49,000,000円 従業員数:150名 事業概要:薬品、化粧品、食品等の包装用紙器の企画・ 製造販売 URL:http://www.carton-i.co.jp/ Look at the 企業 カルトンi株式会社 7 兵庫経協2023年夏号

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