「兵庫経協」2023春号

ここ数年港湾のDX化は目覚ましい進歩を遂げ ています。従来はNACCS(通関申告システム)だ けであった港湾に関わるシステムは、Cyber Port (港湾関係データ連携基盤)が運用を開始し、ま た神戸港においてはCONPAS(コンテナのヤード 搬出入システム)の実証実験が開始され、当社も Cyber Portの接続実証実験事業者として国土交通 省より認定を受け参加しております。 また民間においてはTrade Waltz(貿易・港湾 物流システム)が立ち上げられ、「貿易情報連携効 率化・普及に向けたコンソーシアム」にも参加し ております。 この動きは我々港運事業者のみならず、荷主や 官庁も巻き込んだシステムに発展しており、情報 は紙という媒体が廃止されデジタルデータとして 流通していくこととなる為、当社においては、業 務のペーパレス化、RPA化を推進しています。 パンデミックは物流においては港湾混雑による コンテナ船の遅延のほか、輸送スペースの逼迫、 空コンテナ不足など未曾有の事態に直面し、極め て大きな影響を与えました。 このような状況の中でも可能な限り、お客様の ニーズを最大限にお応えするために様々な対応を する必要がありました。 その中でも、 ことが重要であり、すべての従業員の健康管理、 情報セキュリティーの強化、テレワークの推進を 行いました。 その結果、働き方の多様化・時間の有効活用が 可能となり、ワークライフバランスが改善された ことは良い結果とも言えます。 将来的には、地方に移住しても仕事ができるス タイルの確立もチャレンジしていければと考えて います。 Q1. コロナ禍は、御社にとってどのような影響がありましたか? Q2. 今、最も重要な課題とも言えるDXについて、貴社の取り組みを教えていただけますか? ・物流をとめない ・情報をとめない 代表取締役社長 須藤 明彦 I n t e r v i e w 会社概要 今年で創業150周年を迎えられる株式会社大森 廻漕店様にアフター150のビジョンをお伺いし ました。 所在 地:神戸市中央区東町123-1 貿易ビル 資本 金:400,000,000円 従業数:296名 事業内容:一般港湾運送業、通関業、倉庫業 URL:https://www.omori-kaisoten.jp/ Look at the 企業 株式会社大森廻漕店 6 兵庫経協2023年春号

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