「兵庫経協」2021秋号

第 2 回 専門部会 ……………………………………………… 7 月 30 日金 10:00~11:30 ・労使双方の金額提示(使:0円、労:30円) ・公労、公使にて意見交換、労使の金額に隔たりがあり、次回に持ち越し。 ●使側 の 主張 ・コロナの影響を受けた業種が目安額を受け入れた場合、雇用の減少や廃業として現れる。 ・最低賃金を引上げは今ではない。現水準を据え置くことを提案。 ●労側 の 主張 ・今年はワクチンの普及、各種政策効果で生産の持ち直しが見られ、昨年と状況が違う。 ・目安の28円に全国加重平均との差2円を加えた30円を提示。 第 3 回 専門部会 ……………………………………………………8 月 3 日火 9:50~11:30 ・労使双方の金額提示(使:20円、労:30円) ・公益は、使側の20円の説明には理解を示したが、目安28円を無視できない模様。次回に持ち越し。 ●使側 の 主張 ・公益の歩み寄りの強い要望に応え、行政によるコロナ対策の完全実施を条件に、最大限 努力できる限界の20円を提示し、最終回答とする。 ・21円以上は、過去の影響率を上回り、必然的に一定数が失業する恐れがある。 ・職を失い、急激に引き上がった最低賃金のため、再就職も難しくなることも考慮すべき。 ・宿泊・飲食業には非正規女性労働者が多く、影響が極めて大きい。 ●労側 の 主張 ・影響率による説明は理解できない。 ・目安の28円をベースに考えるべき(28円が最低)。 第4回 専門部会 ……………………………………………… 8月4日水 9:50~11:40 ・労使双方の金額提示は(使:20円、労:30円)変わらず ・労使にて意見交換、折り合わず、翌日に持ち越し。 ●使側 の 主張 ・使側も三者合意を尊重しているが、影響される使用者・労働者の生活の方が重要。 ・20円が努力できる最高額(影響率で自己ベスト)なので、28円に賛成できる状況にない。 ●労側 の 主張 ・兵庫は三者合意が伝統。伝統は守るべき。 ・28円の目安は唯一労使が合意できる額で、三者合意ができれば28円で賛成する。 第 5 回 専門部会 ……………………………………………………8 月 5 日木 9:00~11:50 ・労使双方の金額提示は(使:20円、労:30円)変わらず ・公益提示の28円で採決。使用者側3名反対で全会一致に至らず、本審審議へ。 ●使側 の 主張 ・28円では退席はしないが、29円以上なら必ず退席する。 ・メンツやプライドにこだわっている場合ではない。 ●労側 の 主張 ・他県に横並びするのか、全国加重平均を下回っており、兵庫のプライドにこだわるべき。 第 4 回 本審 ……………………………………………………… 8 月 5 日木 14:00~14:50 ・専門部会の報告 ・目安どおり+28円(928円)で採決し、公労賛成・使反対の賛成多数で結審した。 上記審議会の議事録は、兵庫労働局HP(兵庫地方最低賃金審議会情報)で見ることができます。 令和 3 年度 兵庫県 最低賃金 の 改正状況 区 分 R2年度時間額 引上額 R3年度時間額 引上率 影響率(※) 発効日 兵 庫 県 最 低 賃 金 900円 28円 928円 3.11% 16.91% 10/1 塗 料 製 造 業 973円 22円 995円 2.26% 2.31% 12/1 鉄 鋼 業 964円 28円 992円 2.90% 3.50% 12/1 はん用機械器具等製造業 944円 16円 960円 1.69% 6.71% 12/1 電 子 部 品 等 製 造 業 902円 28円 930円 3.10% 13.95% 12/1 輸送機械器具製造業 978円 24円 1002円 2.45% 6.18% 12/1 計 量 器 等 製 造 業 903円 28円 931円 3.10% 7.87% 12/1 自 動 車 小 売 業 901円 29円 930円 3.22% 2.74% 12/1 繊 維 工 業 800円 ― ― 改正の申出がなかったため、 改正せず、県最賃を適用 各 種 商 品 小 売 業 797円 ― ― ※影響率とは最低賃金を改正した場合、その改正後の最低賃金を下回る労働者の割合のこと 3 兵庫経協 2021 年秋号 特 定 最 低 賃 金

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