新 年 の ご 挨 拶 明けましておめでとうございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 さて世界情勢については、グローバル化が進み平和と安定へと向かった世界からは一変し、 日本経済にとり重要な市場である米国と中国が不安定化していますし、国内政治も流動化してい ます。しかし、日本経済が失われた30年といわれる低迷期を脱して、再び成長に向けた好循環を 生み出す転機にあることは間違いありません。我々としては、いかに取り巻く環境が不透明で厳 しかろうとも、やるべきことを着実に実行し、しっかりした経営の舵取りを行うことが求められ ています。その為に企業が対処すべき課題はさまざまですが、スペースが限られていますので、 労務問題に絞って2点だけ述べておきます。 一つ目は、労働者不足への対応です。2024年上半期の出生数が33万人となり、初めて70万人を 切ることが確実になりました。ベビーブーマー世代は200万人を超えていたことからしますと、 驚くばかりです。つまり各企業にとり、人手不足が今まで以上に深刻になってくることは、避け ようのない運命です。 人手不足への対応は、他社との合併などを除くと、四つあると考えています。①IT化・機械化 等の設備投資による生産性の向上、②障碍者・高齢者・育児や介護を行いながら働く方々・外国 人などをできる限り労働力として活用し、労働者数を確保する、③教育を行い従業員の能力を向 上させる、④会社に対する共感力を高め従業員のやる気を引き出す、ことです。このうち②③④ については、当協会の主力事業ですので、ぜひ会員に利用されやすく、成果を上げることのでき る活動を展開したいと考えています。 次に賃金に関してですが、昨年度に引き続き、今年度も同じように高い水準での決着が世間一 般で期待されています。しかしながら、賃金引き上げは、あくまでも自社の支払い能力を踏まえ、 労使協議または自主的判断により、決定しなければなりません。またどのような形で処遇改善す るのか、慎重に検討する必要があります。経団連は、これらの考え方を賃金・処遇改善の大原則 と呼んでいますが、処遇改善の考え方などについて、当協会としては、できる限り会員に情報を 提供していきたいと思います。 賃金に関しては、最低賃金も非常に大きな問題となっています。現在全国平均1055円ですが、 石破首相は2030年までに1500円にすることを公約にしています。これを実現する為には、毎年70円 以上の大幅な引き上げが必要です。そうしたことを踏まえて、当協会では賃金の在り方などにつ いても、考える機会を設けたいと思います。 当協会は、昨年5月の総会で、2025年度から一般社団法人として活動することを決議しました。 そして昨年10月3日付けで法人登記を完了し、現在、一般社団法人として活動する為の準備手続 き中です。今後とも、当協会の組織体制の強化と活動の一層の充実化をめざしていく所存ですので、 会員の皆さま方の当協会の活動に対するご理解とご協力をお願いするとともに、今後ますますの ご発展をお祈りいたします。 新年のご挨拶 兵庫県経営者協会 会長 成 松 郁 廣 1 兵庫経協 2025年新年号
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