「兵庫経協」2024新年号

新 年 の ご 挨 拶 明けましておめでとうございます。 本年が希望に満ちた素晴らしい年になりますよう心よりお祈り申し上げます。 昨年は、ビヨンドコロナのステージへと大きく転換し、イベントの復活や観光客の増加を通じ て、まちに賑わいが戻ってきました。一方、様々な価格高騰や人手不足の影響、世界経済の分断・ 紛争などにより内外とも先行き不透明な状況にあります。こうした中、神戸商工会議所は中小企 業と地域経済の発展を図るべく、3つの分野で活動を進めてまいります。 第一は「中小企業の持続的成長への支援」です。 これまでの伴走型の経営支援、事業再生・承継支援に加え、若者や外国人材を含む多様な人材 確保の支援、価格転嫁の後押し、現場実践型のデジタル化推進など人手不足対策、生産性向上に 向けた支援に一段と注力してまいります。 また、ものづくり企業の工場などを公開するオープンファクトリーを神戸市と共同で実施し、 地場の産業の現場を体感してもらうことで、将来の担い手確保や中小企業の魅力発信に繋げてい きます。 第二は「新たな企業価値創造」です。 企業や産業が成長するには、従来の延長線上ではない「変化・変革」に挑むことが必要です。 そのためには複数の企業が連携し、神戸医療産業都市や水素スマートシティ神戸構想など最先端 の産業集積と相乗効果を生み出していくことも重要です。関係機関と緊密な連携のもと、これら の成長分野の取り組みを促進し、新たな企業価値創造を目指します。 第三は「万博、空港国際化に向けた交流促進・都市機能強化」です。 神戸にとって大きな節目となるのが、2025年の大阪・関西万博、神戸空港の国内線増便、国際 チャーター便の運用開始です。神戸商工会議所では、万博会期中に全国商工会議所などの神戸来 訪を呼びかけ、両地域のビジネス交流を図る「KOBE BUSINESS EXPO2025」という取り組みを 打ち出しました。神戸市以西も含めた都市間連携にも力を入れ、精力的にプロモーションを行っ ていく所存です。また、2030年前後の神戸空港の国際定期便就航を確実なものとし、その効果を 最大限に発揮させるために、都市機能強化に向けた提案にも力を入れます。 これらは、私がスローガンに掲げている「行きたい、住みたい、働きたい、一歩先を行く元気 な神戸へ」の実現を目指すものです。未来を担う若い人にとって、神戸が魅力的であってほしい 「For Future KOBE」という考えのもと、全力で取り組んでまいりますので、本年もお力添えを 賜りますようお願い申し上げます。 神戸商工会議所 会頭 川 崎 博 也 行きたい、住みたい、働きたい、一歩先を行く元気な神戸へ - For Future KOBE - 6 兵庫経協2024年新年号

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