「兵庫経協」2021秋号

40年以上前から「マイバッグ運動」をスタートし、今では9割以上 の組合員がお買い物の際にマイバッグをご持参いただいております。 余剰食品を持ち寄って食料支援につなげる「フードドライブ」、期限 の近いものから購入を呼びかける「てまえどり運動」による食品ロ ス削減の推進。店舗で毎日発生する野菜や肉の加工くずから作った 堆肥で野菜を育て供給する資源循環型農園の取り組みは今もなお、 注目いただいています。 コロナ禍は私たちの組織にも非常に大きなインパクトがあります。巣ごもり需要が増加し、店舗や宅 配で一時的に欠品や遅延が発生し、組合員のみなさまにはご迷惑をおかけしました。そんな中第一線所 属の職員は、組合員にとって今一番大切なことは何か、組合 員のくらしを守るために何が必要かを自らが考え、行動しま した。26年前の阪神・淡路大震災で壊滅的な被害を受けなが らも、誰かの指示を待つのではなく、自ら考え率先して行動 したように、創立以来、助け合い支え合う「愛と協同」の精神 が私たちの組織にしっかりと根づいているのだと思います。 私たちコープこうべは2021年に、創立100周年を迎えることがで きました。 第1次世界大戦直後、世界は不況で日本も貧富の差が拡大し、物価は 高騰していました。人々が苦しい生活を強いられている中「、安くてよ いものを買いたい」という消費者の願いを実現しようと社会運動家で あった賀川豊彦の指導のもと、1921年に「神戸購買組合」と「灘購買 組合」が誕生しました。これがコープこうべの始まりです。利益の追及 ではなく、助け合って自分たちのくらしを守り向上させるという創業 時の「愛と協同」の精神は、100年後の今も脈々と受け継がれています。 組合長理事 岩山 利久 Interview 組合員数:約172万人 職員数:約9,500人 出 資 金:362.7億円(2021年8月現在) 所在地(住吉事務所):神戸市東灘区住吉本町1丁目3番19号 事業エリア:兵庫県全域、大阪府北部、京都府京丹後市 会社概要 Q Q 脱炭素、ESGは、企業にとって喫緊の課題となって おります。昔からエコロジカルな配慮をされてい る貴組合の取り組みを教えていただけますか? SDGsは意識されていますか? 100年の歴史の中でも、コロナ禍は大きな衝撃ではなかったでしょうか? エッセンシャルワーカーを多く抱えられご苦労があるのではないでしょうか? コープの店舗では「てまえどり運動」を実施しています Look at the 企業 生活協同組合 コープこうべ 6 兵庫経協 2021 年秋号

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