「兵庫経協」2021秋号

新型 コロナウイルス 感染症 の 影響 が 長引 き、インターンシップ 開催 のご 判断 に 苦慮 されている 企業様 もいらっ しゃるのではと 推察 します。インターンシップをはじめ、 学生 との 交流 もリモート（オンライン）と 対面 （リアル） の 両輪 で 検討 される 企業 が 増 え、 一般的 に 言 われているリモートのデメリットを 解消 する 工夫 も 必須 となってき ました。 今号 では、 受入企業様 が 実施 されたオンラインインターンシップや、オンライン 交流会 にて 学生 から 好評 であった 好事例 をもとに、 当協会 の 考 えるポイントをご 紹介 します。 学生からは 「 説明 のみで 終 わってしまい、 職場 の 雰囲気 を 知 ることができなかった」 や 「 参加学生 との 交流 がなかった」 、 「 休憩時間 がはっきりとわからず 疲 れた」 というややマイナスな意見が多く、企業からも 「 手 ごたえがない」 「 盛 り 上 がりに 欠 ける」 などのお悩みを聞いています。 しかし一方で、コロナ禍も2年目となり、通信環境の整備が進んだことや、オンラインコミュニケーション 力の向上、企業の皆様の工夫によって、双方が満足できるプログラムも増えてきました。 ここでは、企業・学校・学生へのヒアリングをもとに、 学生 の 緊張感 を 和 らげて 満足感 を 高 める“ 進行 上 のポイント” をご紹介します。 ＜プログラム構成＞ 1．自己紹介をする場合は、アイスブレイクとしてまずは企業担当者から例を見せる。 ⇒ はじめにリラックスした雰囲気を作っておくと、学生も反応しやすくなります。 2．説明時は「会社概要」「業務内容」「他社との違い」など項目を分けてメリハリをつける。 3．社内や働く人の雰囲気が伝わるような動画を活用する。 ⇒ 社内見学や、若手社員インタビュー（かしこまらず自然体なお話）が好評です。 4．適宜グループワークやフリートークなどを取り入れ、学生同士が話しやすい環境をつくる。 ⇒ 学生間の交流や情報交換を重視している学生も多いです。 5．学生からプログラムの感想を聞く＋担当者からもアドバイスやフィードバックをする ⇒ 企業側の振り返りにもなり、学生にとっても、他学生の意見や担当者からの評価が新たな気 付きになるため、ピーク・エンド効果で充実感をもった状態でインターンシップを終えるこ とができる。 ＜事前準備＞ 6．当日のプログラムや休憩時間等のタイムスケジュールを、あらかじめ明確に伝えておく。 7．プログラムの構成とともに、「学生にどのように見えているか」という映り方も意識する。 （必要に応じてライト等も準備） ⇒対面（リアル）以上に、企業担当者の表情や雰囲気が全体の雰囲気を左右します。 ＜当日の進行＞ 8．はじめにカメラやマイクのオン・オフを指示するとともに、学生が安心して臨める配慮をする。 （例）学生が都合により離席する場合や、トラブル時にはオフとしてもよい旨を伝える。 9．インターンシップの様子を録画・撮影する場合は、必ず学生から了承を得る。 ⇒ 学生側にも画面のスクリーンショットの保存等について注意喚起をする。 10．学生からの反応や発言に対して、明るく前向きなフィードバックを心がける。 オンラインインターンシップ INTERNSHIP 大学生インターンシップ 推進事業 4 兵庫経協 2021 年秋号