兵庫経協 兵庫県経営者協会 PREFECTURAL EMPLOYERS´ ASSOCIATION HYOGO N o. 3 9 0 2023 Summer
第76回定時会員総会を5月25日(木)ANAクラウンプラザホテル神戸において100名を超える会員の皆様に ご出席いただき開催しました。 会員総会では、三原会長の開会挨拶の後、以下の議案の審議が進められ、すべての議案が原案通り承認 されました。 会員総会に引き続き、特別講演会と会員懇親会を開催しました。 第1号議案 2022年度事業報告(案)の承認について 第2号議案 2022年度収支決算(案)の承認について、 財務理事監査報告 第3号議案 2023年度事業計画(案)の審議承認について 第4号議案 2023年度収支予算(案)の審議承認について 第5号議案 2023年度役員の選任について 第3号議案で承認されました2023年度の重点活動項目は、次のとおりです。 ~特別講演会を開催しました~ 2023年度 重点活動項目 1.働き方改革の推進、取引商慣習見直しへの啓発 ⑴ 多様な働き方の推進と従業員エンゲージメント※1を高める取組みの支援 ⑵ 労働生産性向上に向けたデジタル化促進の支援 ⑶ 取引条件の改善と適正な価格転嫁の啓発 2.中堅・中小企業の人材不足への対応と円滑な労働移動の推進 ⑴ 中堅・中小企業の採用力の向上支援 ⑵ 大企業と中堅・中小企業との人材交流の促進 ⑶ 従業員の主体的なキャリア形成や能力開発・スキルアップの支援 3.ダイバーシティ&インクルージョン※2の浸透 ⑴ 女性活躍推進の支援 ⑵ 外国人労働者、高齢者、障害者の雇用支援 ⑶ 有期雇用等労働者の処遇改善(均等待遇への対応や正社員化の推進等) 4.防疫・防災意識の向上と企業防衛に対する支援 ⑴ 地震や豪雨、感染症等への対応、BCPの策定・見直しへの支援 ⑵ セキュリティ対策や防犯対策など、企業防衛に対する情報提供 ⑶ 働き手の安心・安全や健康の確保など、健康経営の推進 ※1 従業員エンゲージメント:組織に対する自発的貢献意欲。企業と従業員との確固たる信頼関係など ※2 ダイバーシティ&インクルージョン:性別、年齢、障がい、国籍などの外面の属性や、ライフスタイル、職歴、 価値観などの内面の属性にかかわらず、それぞれの個を尊重し、認め合い、良いところを活かすこと 定時会員総会開催 第76回 1 兵庫経協2023年夏号
議案審議の終了後、退任されました三原修二前会長、塚本晃彦前副会長、村上純二前副会長、林直樹前 専務理事の紹介があり、新たに就任されました成松郁廣新会長、岩﨑有恒新副会長、増田昌弘新副会長、 岸敏幸新専務理事の紹介がありました。 【特別講演会】 テーマ 新聞記者から見た「人的基本経営」 講 師 神戸新聞社 論説委員 藤井 洋一氏 人的資本経営の意味とその効果は、その開示義務とともに企業にも影響が大きく、 また、兵庫において人的資本開示の先進県となる事は、現在全国最多となっている 転出超過を食い止める手段である事などをご説明いただきました。 【会員懇親会】 会員懇親会では、新体制となりました会長・副会長・専務理事の紹介、成松郁廣新会長の挨拶に続き、 ご臨席いただきました兵庫県副知事 片山安孝様、神戸市長 久元喜造様よりご祝辞をいただき、兵庫労働 局長 金刺義行様には乾杯のご発声をいただきました。 新型コロナウイルスの影響により会員懇親会は3年にわたり開催する事ができませんでしたが、久しぶ りの交流の場となり、盛大に開催しました。 第76回定時会員総会決議のご報告(詳細)について 定時会員総会においてご承認いただいた議案文書は、従来、紙媒体でお送りしておりました が、環境への配慮と持続可能な社会への取り組みの一環として、電子化(PDF)し、当協会ホーム ページに掲載する形に変更させていただきました。会員の 皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。 兵庫県経営者協会 久元神戸市長 金刺兵庫労働局長 片山兵庫県副知事 懇親会場 2 兵庫経協 2023年夏号
会長就任ご挨拶 新たに兵庫県経営者協会会長に就任しました成松でございます。 まずは今回ご退任された三原前会長、塚本前副会長、村上前副会 長、林前専務理事におかれましては、兵庫県経営者協会の運営にご 尽力され、多大な成果をあげられましたことについて感謝申し上げ たいと思います。 就任にあたりまして、現状と課題などについて考えてみますと、 労働関係の法律が次々に制定・改正されたり、賃上げや賃金のあり 方をめぐる最近の議論の状況など、難しい問題が多々あります。 その中で、労使自治の問題に関して少し触れたいと思います。労使自治というのは様々な問題に ついて、会社と従業員とが話し合いで自主的に決めていこうというものです。 一般に日本の労働組合は企業別組合だと言われていますが、私は日本の組合の基本が企業別組合 だというのは間違いで、連合及び産別組織、地域別の各種組織が非常に重要だと思います。 全国レベルの労使自治としては、まずは賃上げです。賃上げ交渉では産別あるいは連合と各種経 済団体との間で話し合いがもたれ、大きな成果が出ています。それに加え労働時間その他の面での 産別段階や全国レベルの話し合いが、もっと積極的に行われるべきだと思います。一社だけでは、 他社との競争力に関わってきますから。こうした点では、経営者協会としてお役に立てることがあ ると思います。 次に個別企業における労使自治ですが、一点だけ個別の労働紛争について述べます。労働紛争の 多様化と増大という問題があります。 資料によりますと、裁判所に提起される労働訴訟の数が令和3年に平成3年の7倍、3500件余りに なっていました。その数と同じくらいの労働審判がありますし、さらに膨大な数の相談が労働局に かかっています。こうした労働紛争においては、労使の話し合いがうまくいかない場合は、労働側 は地協組織を作ったりしていて、相談に行くことができます。ところが会社側は、経営者協会に 加入していない会社が、不適切なアドバイスを受けて泥沼の紛争に陥ることがしばしば見受けられ ます。 そういう点で経営者協会に入っていない経営者をなくすということが、労使関係の安定に役立ち ます。言い換えれば、労使関係の安定の為には、経営者協会の会員拡大が是非とも必要だというわ けです。 今後ともいろいろな課題について勉強し、経営者協会の役割を考えていきたいと思っています。 兵庫県経営者協会の会長という重責をしっかりと務めたいと思いますので、皆様方のご支援・ご 鞭撻をよろしくお願い申し上げます。 川崎重工業株式会社 顧問 成松 郁廣 3 兵庫経協2023年夏号
この度 兵庫県経営者協会の副会長に就任させていただきました増田と 申します。大変光栄な機会を与えていただき、ありがとうございます。 精一杯務めさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 さて、私は昨年度から、第24代青年部会長を務めております。2年後には 50周年を迎える歴史のある部会で、現在も50名近い会員で構成しておりま す。コロナ禍の中、メンバーの参加意欲を維持するため苦慮することもあ りましたが、そういう中でも村上前部会長には大きな支えとなっていただ きました。その想いを受け継ぎ、アフターコロナに向けて“学びと連帯”を 大切に、楽しく参加できる部会を目指しております。 最近の労務管理は“全体から個々への対応”に変化しており、例会活動 の中でも積極的に情報交換することが増えています。青年部会には経営法曹会のメンバーが多数在籍して おり、そういう場面では適切なアドバイスをいただくこともあり、非常に有益な意見交換会の場でもあり ます。 今回、青年部会長から副会長への就任は私で三人目ですが、渡辺副会長をはじめ、多くの青年部会出身 者が兵庫県経営者協会の活動に深く関わられているとお聞きしています。 そのような流れを大切に、現メンバーも協会活動に積極的に参加していただけるよう、橋渡しをしてい きたいと考えておりますので、皆様のご指導とご支援をよろしくお願い申し上げます。 副会長就任ご挨拶 この度 兵庫県経営者協会副会長に選任いただきました神戸製鋼所の 岩﨑です。宜しくお願い申し上げます。私は、会社生活の大半を人事労 働や総務の業務に携わって参りました。その中で培ったこれまでの経 験や知識が、少しでも協会運営や会員の皆様に役立つことが出来れば、 と考えております。 さて、漸くここ数年続いたコロナに翻弄された状況から脱し、ポスト コロナの時代を迎えつつあります。このコロナ禍で社会環境が激変し、 労働環境も大きく変化いたしました。とりわけ、AIの活用やリモート ワークの普及等に伴うデジタル化の進展は目を見張るものがあります。 また人口減少、少子高齢化への取り組みは待ったなしの状況です。 こうした状況の変化が労使に及ぼす影響もしっかりと認識しながら、どのように取り組んでいくことが 協会の発展に繋がっていくのかを常に問いつつ、進取の精神を忘れることなく自らの責務を果たして参り たいと考えております。 至らぬ部分もあると思いますが、全力で取り組んでまいります。ご支援、ご協力のほど宜しくお願い申 し上げます。 増田産業株式会社 代表取締役社長 増田 昌弘 株式会社 神戸製鋼所 顧問 岩﨑 有恒 4 兵庫経協 2023年夏号
コロナ禍以降、経営環境は激変 コロナ禍以降、ビジネスモデルの根本的な見直 しが進み、働き方改革も相まって、「なくてはなら ない仕事」と「不要不急の仕事」との二極化が進 むことが予想されます。 また、企業は何のためにあるのか、その部署は 何のためにあるのかなどの「パーパス経営(企業 の社会的存在意義)」が問われるようになり、全従 業員で共有することが必要になってきました。 しかも、昨今の生成AIの進化でDX(デジタル トランスフォーメーション)がさらに進展してい きます。 この流れに乗り遅れてしまうと、将来、その企 業は生き残れなくなるリスクが出てきました。 さらに、追い打ちをかけて、「2025年問題」が近 づいてきました。 この「2025年問題」とは、人口が最も多いとさ れる団塊世代が、75歳の後期高齢者となり、「在 宅介護・在宅医療」が急増する事を指します。 そうなると、家族で介護を余儀なくされる従業 員が増え、ますますテレワークの需要は増えてく るでしょう。 これからの経営は、テレワークも視野に入れた 柔軟な働き方ができるようにしなければ、人材確 保も難しくなる可能性があります。 人材育成のマネジメントも大きく変化 女性活躍が推進され、外国人就労者やシニア人 材の活用等のダイバーシティの実現は、企業に とって避けて通れない課題となりました。 人口減少による労働力不足を補うという側面か ら考えても、誰もが働きやすい職場の実現は、人 事部門の抱える喫緊の課題であるといえます。 さらに、兼業・副業によってテレワークがます ます普及するにつれて、大都市圏一極集中から地 方分散への動きが加速し、今では地方に拠点を移 す企業も珍しくありません。 こうした急激な経営環境の変化に対応して企業 が存続していくために、企業の役員、管理職は、 過去の常識にとらわれず、現実を直視して、臨機 応変な判断ができる機敏な姿勢が求められます。 9割弱の企業で自社の人材育成施策が 環境変化に対応できていない 2020年1月21日に一般社団法人日本経済団体連 合会が発表した、「人材育成に関するアンケート 調査結果」では、コロナ禍での人材育成のあり方 について検討する必要があるとのコメントが出さ れています。(有効回答数/368社) このアンケートの結果、自社の人材育成施策が 環境変化に「対応できていない部分がある」との 回答は9割弱(88.8%)で、対応が必要となってい る要因(複数回答)としては、「就労意識の多様化 (ダイバーシティ経営の推進)」(72.6%)、「デジタ ル技術の進展」(61.6%)等となりました。 次に、人材育成施策の見直しとして具体的に取 り組んでいる事項(検討中を含む、複数回答)は、 「方針や戦略の見直し」「予算の見直し」「経営トッ プ等からのメッセージの発信」「対象の重点化」 「Off-JTの見直し」がそれぞれ6割を超えました。 社員の成長に向けた個別のコミュニケーション は、8割超(83.3%)が「上司」を主体として実施。 このうち、最も効果があると考えているコミュニ ケーションの方法(複数回答)は、「定期的に行う 面談」(88.9%)と「目標管理制度」(76.2%)が多 くなっています。【参考文献①】 そこで、注目されているのが、上司と部下の対 話の量を増やし、質を高める定期的な「キャリア 面談1on1ミーティング」の実施です。弊社のクラ イアントでも、この「キャリア面談1on1ミーティン グ」を積極的に取り入れる企業が増えてきました。 また、業種業態を問わず、多くの企業で、役員、 管理職を受講対象とした「人的資本経営のための 人材育成研修」も増えてきています。 心理的安全性の高い職場を作る部下と の「キャリア面談1on1ミーティング」 「キャリア面談1on1ミーティング」を行うことで、 組織の「心理的安全性の確保」が期待できます が、お互いに快く思っていない人同士が行う1on1 ミーティングは苦痛の時間になってしまいます。 特に、部下が自分の意見を言うと、上司から叱責 を受けるかもしれない、という気持ちを持っている 1 3 4 2 労働政策ニュース 人的資本を高めるための心理的安全性を確保する1on1面談の必要性 特 集 5 兵庫経協2023年夏号
場合には、振り返りの段階で躓いてしまいます。 そうならないためには、まず、上司の皆さんが 「この部下を育てたい」「この部下には可能性があ るんだ」と思い、相手を信じる気持ちを持つこと が大切です。そのうえで、雑談をするなどして、お 互いの人となりを理解するよう努め、「私はこん な人間だから安心して話してくださいね」という 気持ちで部下に接するようにします。 部下を育てながら上司も成長し、組織全体の成 長につながるのが、この「キャリア面談1on1ミー ティング」を行う目的です。 また、上司の皆さんが、日頃からキラキラと輝 いて仕事をしていれば、部下の皆さんは、仕事に 対して夢を持ち、いつか上司のように生きがいを 持って働きたいと思うようになり、「ここに入社 してよかった」「この上司は話しやすい」と感じる ようになれば、コミュニケーションが深まり、心 理的安全性が高まっていきます。 人的資本経営で「エンゲージメント」 を高める 人的資本開示について、現在、日本では義務化の 規定はありませんが、2021年6月に改訂されたコー ポレートガバナンスコードに、「人的資本や知的財 産への投資等についても、自社の経営戦略・経営課 題との整合性を意識しつつ分かりやすく具体的に 情報を開示・提供すべき」と示されました。さら に、2023年3月期の有価証券報告書から企業に人 的資本情報の開示が必要となりました。【参考文献②】 また、内閣官房が2022年に発表した「人的資本 可視化指針」では、開示が求められる人的資本に 関する情報の一つに組織の「エンゲージメント」 が挙げられています。【参考文献③】 この「エンゲージメント」とは、従業員と企業 組織の信頼関係や愛着心をベースにして生産性を 高める経営手法をいいます。 特に、昨今では「ジョブ型雇用(職務給)」採用 に人気が高まり、定年まで働き続けるという意識 も低下し、組織貢献の意識と個人の労働対価とが 対等の立場である意識が強まってきている中で、 エンゲージメントを重視した経営を行うことで、 優秀な人材の確保や離職防止、生産性が高まる効 果が期待できます。従業員のエンゲージメントを 高めるためには、まずは、上司と部下がお互いに 現状を把握し、価値観を共有して「関係の質」向 上に取り組んでいくことが必要です。この「関係 の質」を高めていく施策は、ダニエル・キム教授の 「成功の循環モデル理論」でも提唱されています。 まず、最初は、上司と部下が相互の理解を深め て、お互い尊重し合い、一緒に解決策を考えてい く「関係の質」を高めることが重要です。 つまり、これが「1on1ミーティング」になると いうことです。 次に、この「関係の質」が高まると、部下は自 分で気づき、面白いと感じるようになり、「思考 の質」が向上します。面白いと感じるので、自分 で考え、自発的に行動するようになって、「行動の 質」も向上していきます。その結果、「結果の質」 が向上して成果が挙がり、組織の中でさらに信 頼関係が高まって「関係の質」が向上するという 「グッドサイクル」に繋がっていきます。【参考文献④】 この理論をもとに、心理的安全性を担保し、従 業員に不安なく仕事に取り組める職場環境を用意 して仕組化することが、経営者、管理職の最大の ミッションとなり、人的資本経営に繋がっていく と考えます。 5 当協会では、執筆者である諌山社長を講師に招 いた研修を開催する予定です。 管理職のための「年上部下・再雇用者のモチ ベーションアップ法」研修 [日時]2023年9月11日(月)9:30~16:30 [定員]40名 [会場]神戸市産業振興センター9階 会議室901 くわしくは、当協会ホームページをご覧ください。 兵庫県経営者協会 アチーブ人財育成株式会社 代表取締役社長 諌山 敏明 関西学院大学卒。住友生命保険相互会社 入社。拠点長の社内表彰で全国優勝を 果たし、同社の人材開発と採用に従事。 その後、大手人材派遣会社の人事部長で転職。2012年 独立起業。年間200件を超える企業研修の依頼が入る 人気講師。2013年より毎年フィンランドに訪問。世界 トップクラスの教育法を習得した後、NPO法人を設立。 研修にフィンランド式教育法を活用する。㈱幻冬舎、 ㈱プレジデント社に出版、寄稿の実績もある。 【参考文献①】 *一般社団法人日本経済団体連合会「人材育成に関する アンケート調査結果」2020年1月21日発表より 【参考文献②】 *株式会社東京証券取引所「コーポレートガバナンス・ コード~会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の 向上のために~」より 【参考文献③】 *内閣府「人的資本可視化指針 非財務情報可視化研究会」 2022年より 【参考文献④】 *マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授によ る「成功の循環モデル」より 6 兵庫経協 2023年夏号
ありがとうございます。これもひとえに、お取引 先様ならびに関係各位の皆様の永年にわたる温か いご支援の賜物であると心より感謝を申し上げます。 当社は1923年に創業者の髙田間治が神戸市林田 区(現長田区)に建っていた四軒屋の1軒を買い 取って事務所兼作業所とした上で、購入した活版 印刷機1台を土間に据え付け、製粉用の袋への印 刷を始めたことが商売のスタートでした。当時、 全国ゴム製品生産額に占める兵庫県の生産割合は 40%ほどあり、その中でも西神戸地区はゴム靴製 造の発展が顕著でありました。当時の長田区界隈 の地場産業はゴム長靴であり、それらの輸出貿易 が盛んになるにつれてゴム長靴を入れる袋の印刷 の仕事も増え、その後、運動靴やテニス靴の製造 輸出が盛況を迎える中、ゴム靴を入れる紙箱の仕 事も手掛けるようになり、紙箱製造の設備を整え ながら、「ハコ屋」すなわち紙器加工業者としての 基盤を確立していきました。 100年の歴史の間で社名は創業時の「髙田印刷所」 から3回変わっており、1993年の創業70周年に現在 の社名に変更しました。カートン(CARTON:紙 箱)のフランス語読みとなる「カルトン」と「ⅰ」で 始まる7つのコンセプトを組み合わせた造語になり ます。idea(創造)・information(情報)・innovation (革新)・imagination(想像)・intelligence(知力)・ independence(自主自立)そして(愛)です。 Q1. Q2. 創業100周年おめでとうございます。まずは、100年前のお話を聞かせてください。 特徴的な貴社の社名の由来についてお伺いしてよろしいでしょうか? 会社概要 我々が生産する紙箱に使われる紙は、一般に白 板紙と呼ばれている厚手の紙になります。表層に 晒パルプ、中裏層は多くの古紙が使用されており、 品種にもよりますが一般的なコート白ボールです と古紙比率は約90%になります。このようにもと もと環境配慮型のリサイクル原料を扱っており、 さらには「脱プラ」の潮流が高まっている中、環 境負荷がより少ない紙箱の製造に寄与することで 持続可能な社会発展に貢献しています。具体的な 環境への取組としては、2019年にFSC-COC認証 を取得。これは持続可能な森林保全を目的とした 制度で、認証企業は適切に管理された森林から産 出された木材を使用した紙箱にFSCマークを印刷 することが出来るため、消費者もFSCマークのつ Q3. 貴社のSDGsに対する考え方や取組みについてお聞かせください。 代表取締役社長 髙田 康弘 Interview 本 社:神戸市中央区中町通2-2-18 愛幸ビル7F 資本金:49,000,000円 従業員数:150名 事業概要:薬品、化粧品、食品等の包装用紙器の企画・ 製造販売 URL:http://www.carton-i.co.jp/ Look at the 企業 カルトンi株式会社 7 兵庫経協2023年夏号
いた製品を買うことで森林保全を間接的に応援で きます。その他、植物由来インキの使用や衛生面 を意識した抗菌ニスの推進、廃液を出さない完全 無処理プレートの使用、省エネルギーに配慮した 最新鋭のLED-UV印刷機の導入、工場屋上には太 陽光発電設備を設置しCO2削減に貢献しています。 また、従業員が安心安全で生き生きと働くため には職場環境の整備が欠かせません。生産性の向 上、長時間労働の削減、ワークライフバランスの 取り組みを加速させていくために、全社業務統合 システムをオリジナルで構築し2020年より運用を 開始しました。ペーパーレス化、業務効率化、情 報共有化など、ミス・ロス・ストレスを減らし、 働きがいの有る職場づくりを進めています。 ゴム靴箱の製造からはじまり、今では多種多様 で幅広い紙の箱を製造しています。 設計からデザイン、印刷、紙器加工、検査まで 社内一貫生産体制を構築し、多様なご依頼に対応 しています。 加古川市にある中央工場は紙器業界トップクラ スの次世代型クリーン工場として、ハード面での 衛生管理体制に加えISO9001に準拠した品質管理 体制と最新鋭の設備・機器を備え、一定品質・安 定継続供給体制を確立しています。 企業は「環境適応業である」と言われる通り、 世の中の変化とともに変わっていかなければなり ません。同時に世の中が変わっても創業の精神や、 意思決定の物差しとしていることなど、変えては ならないもの もあります。 創業以来、 決して順風満 帆に来られた 訳ではありま せん。それら の経験から学 んだこと、教訓とすべきこと、そして我が社の存 在意義や価値は何なのかを改めて見つめ直し、新 たにスタートしていくために、創業100年の今年、 経営理念を改訂し社訓を制定しました。樹木は 根っこがなくなれば枯れてしまいます。同じよう に会社も、目に見えないけれども根っことなる理 念や価値観を明確にし、それらを働く人達と共有 していくことが最も大切なことであると考え、社 内で過去の事例を交えながら説明をし、朝礼や会 議の場で唱和を行っています。 会社経営はゴールのない駅伝競走、どんなこと があっても潰してはならないし、存続し発展しな ければなりません。大正~昭和~平成~令和とバ トンをつないでくれた創業者、二代目、三代目 (髙田弘士:現代表取締役会長、兵庫県経営者協 会元副会長)に心からの感謝と敬意を表しつつ、 同じ時代を共に生き、共に働く社員の皆さんと一 緒に、箱作りのプロフェッショナルとして、お客 様から、そして地域社会から愛される会社を目指 し、これからも愛のこもった箱をお届けしてまい ります。 Q4. 最後に今後の展望についてお伺いします。 LED-UV印刷機 Look at the 企業 8 兵庫経協 2023年夏号
経協レポート KEIKYO REPORT 弁護士 髙橋 千秋 (オセアン居留地法律事務所) パートやアルバイトの休日出勤 居酒屋を営むX社は、コロナの影響 により客足が減ったことから、パート やアルバイトの従業員を削減しまし た。しかし、ワクチン接種が進んだこと等により 近頃客足が増加してきたことから、X社は徐々に 忙しくなってきました。そのような中、複数の従 業員がコロナに感染して急に出勤できなくなり、 一時的に人員不足が生じて困っています。残って いるパートやアルバイトの従業員は、基本的に 月・水・金曜日を出勤日としていますが、事前に シフトの変更を指示して、本来休日である火・土 曜日に出勤を指示することは可能でしょうか。ま た、その場合の注意点を教えてください。 1 休日に関するルール 使用者は、労働者に対して、毎週少 なくとも1回の休日を与えるか(労働 基準法(以下「労基法」といいます。)第35条1項)、 4週間を通じて4日以上の休日を与える必要があり ます(同条2項)。このように労基法で定められた 最低限の休日を「法定休日」といいます。 例えば週休4日の場合、そのうち1日は法定休日 で、残りの3日は法定外休日(所定休日)となります。 法定休日については、原則として労働をさせる ことはできません。 法定休日に労働をさせる場合には、①事前に法 定休日を振り替えるか、又は、②休日労働に関す る三六協定を締結して行政官庁へ届出を行い(労 基法第36条1項)、就業規則等において休日労働義 務を設定した上で、3割5分以上の割増賃金を支払 う必要があります(労基法第37条1項)。 他方、法定外休日(所定休日)に労働をさせる 場合には、基本的に就業規則等における休日労働 義務の設定があればよく、休日労働に関する三六 協定や割増賃金の規制は及びません。 2 事前に法定休日を振り替える際の注意点(①) 法定休日に労働をさせる方法のうち、①事前に 法定休日を振り替える場合にはどのような点に注 意する必要があるでしょうか。 まず、㋐就業規則などに使用者が法定休日を振 り替えることができる旨の規定が存在している必 要があります(契約上の根拠)。 必ずしも事前に法定休日を特定することは義務 付けられていませんが、就業規則の中で単に1週 間につき1日とするだけではなく、具体的に一定 の日を法定休日と定める方法を規定するよう行政 指導がされています(昭和63年3月14日基発150号)。 また、週休4日のいずれを法定休日にするかが 特定されていない場合、歴週において後順に位置 する日が法定休日になるとされています(平成11 年3月31日基発168号参照)。 加えて、休日振替の具体的事由と振り替えるべ き日を規定することが望ましいとされています (昭和63年3月14日基発150号)。 次に、㋑休日を振り替えた後の状態が週休1日 原則等の労基法上の規定に反していないことも必 要となります(強行法規違反の不存在)。 最後に、㋒実際に休日に労働がなされる前にあ らかじめ振替休日を定めておく必要があります。 基本的には法定休日の直前の出勤日の勤務終了時 までに了知させるべきでしょう。 これらが満たされている限り、使用者は労働者 の個別的同意を得ずに休日の振替を命じることが Q A Q&A 労働問題 9 兵庫経協2023年夏号
兵庫県経営者協会には経営側の視点で活動する「兵庫県経営法曹会」の メンバーが多数在籍しています。そんな弁護士陣に日頃のお悩みを相談 しませんか? 企業経営に関わることであれば、どんなことでも結構です。安心して相談 できる弁護士をご紹介しますので、是非、ご活用ください。 当協会ホームページのインフォメーションにある右の画像をクリックしてください。⇒ https://www.hpea.jp 兵庫県経営者協会 初回無料 (60分程度) できるとされています(横浜地判昭和55年3月28 日三菱重工横浜造船所事件)。 そして、振替休日は、あらかじめ定められた法 定休日を他の日に振り替えることですから、当初 の法定休日に労働をさせても法定休日労働とはな らず、休日労働に関する三六協定や割増賃金の規 制は及びません。 3 法定休日労働を行わせた場合の注意点(②) それでは、当日急遽欠勤が相次いだ等で事前の 休日の振替ができない場合はどうすればいいで しょうか。 その場合でも、前述のとおり②休日労働に関す る三六協定を締結して行政官庁へ届出を行い、就 業規則等において休日労働義務を設定していれ ば、法定休日労働を命じることができます。その 際には3割5分以上の割増賃金の支払いが必要とな ります。 なお、法定休日労働を行った場合には代休を付 与することが一般的ですが、これは法律上の義務 ではないため、前述の要件を満たしていれば代休 を付与しないことも可能です。 4 本件へのあてはめ X社では法定休日の特定がされていないため、 歴週において後順に位置する土曜日が法定休日と なります。 そうすると、火曜日は法定外休日(所定休日) となるため、就業規則等において休日労働義務が 定められていれば、シフト変更の指示をすること が可能です。この場合、代休の付与、休日労働に 関する三六協定の締結、届出や割増賃金の支払は 必要ありません。 他方、土曜日は法定休日となるため、前述の① ㋐~㋒の要件に基づき事前に休日を振り替えれ ば、シフトの変更を指示することができ、休日労 働に関する三六協定の締結、届出や割増賃金の支 払はいりません。 事前の振替ができない場合でも、前述の②の方 法によりシフトの変更を指示することはできます が、割増賃金の支払義務は免れません。 なお、就業規則に労基法の定めより有利な規定 がある場合にはそれが優先されます。また、休日 の振替の結果、1週間の労働時間が40時間を超え る場合には、三六協定の締結、届出と割増賃金の 支払が必要となります。加えて、本来休日である 日の出勤命令となるため、労働者側にやむを得な い事業がある場合等には業務命令が無効と評価さ れる可能性もあるでしょう。 5 まとめ 労働者に休日出勤を命じる可能性がある場合に は、就業規則において、使用者が法定休日及び法 定外休日(所定休日)を振り替えることができる 旨を明示しておく必要があります。また、法定休 日を特定し、休日の振替手続について明示してお くことが望ましいでしょう。 これらが定められていなかったり、不明確と なっていると、シフト変更の指示ができなかった り、意図しない割増賃金の支払いを求められるお それがあります。 また、当日になって急遽欠勤が生じた場合に は、法定休日の振替はできません。その場合に は、業務命令の有効性等の問題もあることから、 シフト変更について労働者の承諾を得ざるを得な い(労働者が承諾しない場合にはシフトの変更は できない)と考えるべきでしょう。 以上 10 兵庫経協2023年夏号
※2023年7月3日現在 〈企業〉【登録】333社:【募集】74社 学生エントリーと企業選考を経て【実施決定】19社 〈学校〉【登録】238校:インターンシップ参加を決定した学生の【所属校】59校 〈学生〉【登録】610名:【エントリー】延べ393名 → 企業選考を経て【参加決定】延べ210名 2023年度 実施状況 事務局では2023年度は「学生のキャリア形成支援に関わる4類型」の方針に沿って事業を展開していきます。 ①地元企業・働く人の魅力発信の向上 ②低学年のキャリア形成支援の拡充の2点を活動指針として取り組んでお ります。運営サイト「兵庫県インターンシップシステム」を通じて全国の登録学生へ積極的にご案内させていただ きます。今号では、上記活動方針に基づき実施したイベントについて報告いたします。 【企業】兵庫県内の企業・官公庁20社 【学生】全国の大学・大学院、短大、高専(4年生~)、専門学校に在籍 する学生 ※全学年・全学部対象 事前申込学生数118名(内27名が低学年)、参加学生54名 延べ 166名企業訪問 この夏にインターンシップを開催予定の企業と学生の交流イベント 「2023ひょうご企業と学生の交流会」を開催しました。 当日は各社から自社紹介をして頂く【参加企業スピーチ】と学生が 「インターンシッププログラム」や「仕事の内容」など自由に質問でき る【企業と学生の交流タイム】のプログラムで進行しました。 参加学生のアンケートでは、「どんな業種でどんな仕事をしている のか、どんな社風なのかが簡潔にまとめられていておもしろいので、 自分がどんな仕事に興味があるのか就活のイメージを掴みやすくなり ました」「企業紹介では、ただ話すだけではなく、魅力が伝わるように 話してくれるので、考えていなかった企業に興味を持つことができた」と対面ならではの「企業の雰囲気」 に触れて頂くことができ満足した様子が伺われました。 多用な時期にも関わらず、事前準備や当日の運営に積極的にご協力いただきました企業の皆様に心より 御礼申し上げます。 6月10日(土) 13:00~16:30 場所:神戸クリスタルホール ひょうご企業と学生の交流 ★★ ひょうご企業と学生の交流会について ★★ 参加学生 学校名(50音順) 参加人数 参加学生 学校名(50音順) 参加人数 大手前大学 1 神戸親和大学 2 関西大学 1 摂南大学 1 関西国際大学 1 園田学園女子大学 2 関西学院大学 2 帝塚山大学 1 京都技術デザイン専門学校 1 徳島大学 1 近畿大学 1 姫路情報システム専門学校 1 高知大学 1 姫路獨協大学 3 甲南大学 3 兵庫県立大学 11 神戸学院大学 5 兵庫県立森林大学校 1 神戸国際大学 4 武庫川女子大学 4 神戸市外国語大学 4 大和大学 1 神戸電子専門学校 1 滋賀大学 1 合 計 54 INTERNSHIP 大学生インターンシップ 推進事業 11 兵庫経協2023年夏号
経協レポート KEIKYO REPORT 会 員の 栄 光 令和5年 春の叙勲 令和5年 兵庫県功労者表彰 ●税経委員会 〈経理懇話会〉 第231回例会 2023年6月22日(木) 兵庫県経営者協会 会議室 14:00~17:00 参加者27名 「RPAによる業務効率化について」 阪神内燃機工業㈱より発表・問題提起、後全員にて討議検討 〈正・副委員長会議〉 2023年7月5日(水) 兵庫県経営者協会 会議室 10:30~12:30 議題 2023年度事業計画・課題と日程調整・その他 ●人材育成委員会 「第一監督者研修会」「第二監督者研修会」 当協会では、主に製造現場の監督者等の職場リーダーを対象に「メン バーとともに職場の問題を発見・解決しながら部下育成を進めるととも に、やる気と活気にあふれた職場づくりをリードする監督者・リーダー」 の育成を目指して、監督者研修会を開催しています。 今年度も大・中堅企業の監督者を対象とした「第一監督者研修」と主に 中小企業を対象とした「第二監督者研修」に分かれ、それぞれ49名並びに 37名の受講者による1年間の研修を6月度よりスタートしています。 昨年はコロナの影響で第一監督者研修はオンラインでの開催とし、第二 監督者研修は中止としておりましたが、5類移行に伴い、第一・第二ともに 集合研修で開催します。 【第一監督者研修会】6月例会〈神戸市産業振興センター会議室で集合研修〉 日時:6月20日(火)9:00~17:00 内容:テーマ「監督者の立場・役割」 【第二監督者研修会】6月例会〈ひょうご共済会館会議室で集合研修〉 日時:6月23日(金)9:00~17:00 内容:テーマ「監督者の立場・役割」 『兵庫県勢高揚功労』 シスメックス株式会社 代表取締役会長 グループCEO 家次 恒様 『兵庫県産業振興功労』 角南商事株式会社 代表取締役社長 角南 忠昭様 株式会社テイエルブイ 代表取締役会長 藤原 良康様 『兵庫県労働・技能功労』 丸正建設株式会社 専務取締役 北浪 洋司様 『兵庫県土木建設功労』 阪神測建株式会社 代表取締役社長 四方 克明様 『兵庫県健康功労』 一般社団法人 兵庫県医師会 理 事 北垣 幸央様 一般社団法人兵庫県歯科医師会 理 事 髙端 泰伸様 『旭日双光章』 株式会社森長組 元代表取締役社長 森 長義様 第一監督者研修会 6月例会の様子 研修会におけるグループ毎ワークショップ 第二監督者研修会 6月例会の様子 研修会におけるグループでの発表 12 兵庫経協2023年夏号
青年部会は5月17日(水)に兵庫県を代表する観光地「六甲山上」にあるROKKONOMAD(シェアオフィ ス・ワーケーション推進施設)で例会を開催しました。 六甲山や摩耶山は、2018年に行政が中心となり設置された六甲再生委員会による“六甲山グランドデザ イン”の取組みが進められており、今回は神戸市経済観光局観光企画課のご担当者様に説明いただきまし た。山上の交通手段の問題や初心者にも体験しやすい登山道の整備など課題も感じましたが、身近な大 自然の魅力を改めて認識することもできました。今回会場提供いただいたROKKONOMADは宿泊施設や Wi-Fi環境が整備され、気軽に利用できるプラン設 定もありますので、ぜひご活用ください。 例会後の懇親会は六甲山上の美食“ジンギスカン” をいただき、この日登山で山頂を目指した参加者から は「最高の一杯」との感想なども聞かれました。 眼下に広がる市内の夜景も素晴らしいものでした。 青年部会は6月14日(水)に甲子園球場見学を行いました。前回の全国 大会IN兵庫でも観光コースに取り入れており、次回の全国大会主幹を見 すえ、見学させていただきました。当日は試合前の練習風景も見学でき、 好調 阪神タイガースの熱気を感じることができました。 見学後は西宮出身の有名シンガーソングライター行きつけのお店とし て有名な鉄板焼き・お好み焼き店の“きっちん”で大いに盛り上がりま した。 ●5月例会報告 ●6月例会報告 青年部会は、4月12日(水)に「第49回定例会員総会」を経営者協会会議室にて開催しました。残念ながら 新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、記念講演会は中止しましたが、3年ぶりに総会懇親会を開催し ました。また、今回もオンラインを併用し、会場参加22名オンライン参加5名の計27名により各議案が審議 され、すべて承認されました。 特に活動計画では、2027年に主幹する「青年部会全国大会IN兵庫」に向けて、全国メンバーに伝えたい 県内魅力の再発見と、大会を成功させるべく会員が一致団結できるような内容としました。 執行部には増田昌弘氏が部会長に再任され、副部会長には西中秀允氏を新たに迎え、活気ある活動に尽 力いただくこととなりました。 役員は次の通りです。(敬称略・下線表示は新任の方) ●部 会 長:増田昌弘(増田産業㈱ 代表取締役社長) ●副部会長:和田英剛(㈱六甲商会 代表取締役社長) 中林 晶(㈱広築 常務取締役) 平井康介(㈱水登社管理部執行役員) 青木 崇(㈲テクノトレーディング 代表取締役) 鈴木敬弘(㈱神戸製鋼所総務部神戸総務グループ係長) 西中秀允(弁護士法人江戸町法律事務所代表社員弁護士) 総会後の懇親会では、20年以上にわたって積極的に参加いただいた、丸正建設㈱総務部課長の安部義秀 様よりご勇退のご挨拶があり、参加者より惜しみない拍手が送られました。 安部様のように永く・積極的に参加できる雰囲気が当会の魅力のひとつでもあります。昨年度は2名の新 会員をお迎えしていますので、興味のある方は、ぜひ事務局(担当:出口)までご連絡ください。 ●第49回定例会員総会 Report 青年部会・活動報告 13 兵庫経協2023年夏号
兵庫県経営者協会 女性産業人懇話会 VAL21 Activity 活動報告 女性産業人懇話会(VAL21)は、新しい時代の求める働く女性のあり方を目指した 研究・相互啓発・後輩の育成に努めることを目的に、メンバーのみならず働く女性 や女子学生のキャリア形成や自己啓発の支援、「女性活躍」「女性管理職登用率上昇」 「女性が働き続けやすい職場」づくりの推進の実現に向けて、様々な活動をしています。 4月例会 5月例会 会員総会 「“VAL21のこれから”を考える」 【日 時】2023年4月20日(木) 16:00~17:30 ※兵庫経協 会議室とZoomミーティングによるハイブリッド開催 【参加者】17名 【懇親会】「第一樓」にて(参加者11名) 【報 告】第26回会員総会は池上代表幹事が議長を務め、会員の皆様 の満場一致により、下記の全ての議案が承認されました。 第1号議案 2022年度事業報告 第2号議案 2022年度 収支決算 第3号議案 2023年度会員規約変更案 第4号議案 2023年度事業計画案 第5号議案 2023年度収支予算案 第6号議案 2023年度役員案 今年度も①「スキルアップ懇親」、②「外部への働きかけ」、③「学生への働きかけ」、④「広報PR」の 4チームに分かれ、毎月の例会を各チームが交代で担当します。 <2023年度役員>(敬称略・50音順) (再)代表幹事 池上 有紀 ㈱デンソーテン コーポレート本部 人事部 人事室 企画・労政課 課長 (再)副代表幹事 秋山真朱美 ㈱秋山組 代表取締役 (再)副代表幹事 北野紗由里 キャタピラージャパン合 明石事業所 生産管理統括本部 部品管理部 部品調達課 主任 (再)副代表幹事 森下 薫 ㈱神戸製鋼所 人事労政部 担当部長 (新)幹 事 今城 愛子 ㈱ベネスト コーポレートグループ マネージャー (新)幹 事 梅村 理子 住友ゴム工業㈱ 人事総務本部 人事部 D&Iグループ 課長 (再)幹 事 星野 美佳 兵庫県立男女共同参画センター 所長 (再)幹 事 三和田智子 神戸市 地域協働局 部長 兼 男女共同参画センター 所長 (再)幹 事 森崎麻弥子 トーカロ㈱ 人事総務部 人事課 主任 【日 時】2023年5月30日(火) 16:00~17:30 【参加者】11名 【報 告】会員間の自己紹介・交流、各チームの企画準備も兼ね て、「VAL21」の役割や目標、強み等について改めてじっくりと 考えられる場を設けました。各チームの活動への理解を深め、 またアドバイスや企画テーマの希望等を積極的に出し合いながら、今年度の活動に向けて良いスタートを 切ることができました。 今後の活動予定 ●6月出前講座:神戸学院大学「男女共同参画フォーラム」 ●6月例会:「アート鑑賞ワークショップ~3つの対話を体験した、そのあとは」 ●7月例会:若手の育成、Z世代のかかわり方、若年層に限らず、様々な世代の考え方の違いをテーマに 講演+参加者間の意見交換を予定 ●9月例会:「(仮)働く女性と学生のトークイベント」 兵庫県経営者協会 石川・糀こうじたに 谷 宛 ☎078-321-0051 val21@hpea.jp 入会希望・お問い合わせ 14 兵庫経協2023年夏号
6月20日(火)、兵庫県教育委員会 稲次教育次長、兵庫労働局 日高職業安 定部長、兵庫県産業労働部 白川次長ら11名が兵庫県経営者協会に来所され、 新規高等学校・特別支援学校卒業予定者の雇用確保についての要請書を成 松会長に手渡されました。 新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、経済活動の正常化が期 待される一方で、物価上昇等が雇用に与える影響が懸念されるなか、新規 高等学校・特別支援学校卒業予定者の雇用機会の確保について、会員企業 の皆様に向けて下記5項目について要請を受けました。 会員の皆様には、趣旨をご理解いただき、引き続きご対応並びにご協力 をよろしくお願い申し上げます 記 ①応募機会の確保、雇用の安定に引き続き協力する ②オンライン面接への対応可否を採用基準とするなど、対応できないことをもって不利益な取扱いを行 わない ③障害のある生徒の就職については、共生社会の実現に向け、能力、特性などを考慮し、より積極的に 適切な雇用の場が与えられるよう配慮する ④新卒者に対する採用決定(内定)の取消しは、学生・生徒とその家族に大きな失望を与え、今後の生活 設計に大きな影響を及ぼすので、内定取消が発生しないよう、機会を捉えた周知・啓発をおこなう ⑤兵庫県経営者協会においては、インターンシップや職場実習等の受入れ等を通じて、一人でも多くの 新規高等学校・特別支援学校卒業予定者を採用していただくように一層の働きかけをおこなう 新規高等学校・特別支援学校卒業予定者の 雇用確保について要請を受けました 稲次教育次長から要望書を受け取る 成松会長 人材確保・再就職・出向をサポート 兵庫事務所 〒650-0022 神戸市中央区元町通6-1-8 東栄ビル1階 TEL 078-366-4252 FAX 078-366-1080 産業雇用 約500人のコンサルタントが全国対応。利用料・紹介料無料 産業雇用安定センターとは 人材を送り出す企業と人材を受け入れる企業との間で様々な 人材マッチングを支援している公的機関です。 サービスのラインナップ 1 人材育成・企業間交流の ための出向支援 3 キャリア人材バンク 2 セミナー事業(有料) 4 人材確保・再就職の 人材マッチング マッチング マッチング 専門性の高い人材を雇いたい、 人材を確保したい 事業の整理・縮小を 検討している 能力・技術を有する 高齢者の雇用を検討 66歳以降もまだまだ 働きたい 新規分野開拓のために 経験者を受け入れたい 他企業での就業経験により 従業員の能力・技術向上を 図りたい ●新入社員研修・フォローアップ研修 ●リーダーシップスキルアップセミナー ●マネジメントスキルアップセミナー ●ハラスメントセミナー など マッチング 約24万人の 実績 15 兵庫経協2023年夏号
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